戯曲図書館

〜90分

【男7女11・90分】平田オリザ『ソウル市民』

登場人物はそれぞれ好き勝手に会話をしていて朝鮮支配の様子とはまるで関係のない様子でいます。そんな無意識的に出てくる支配者の様子を描いています。タコの話をずっとする男や、いつまでも来ない恋人を待つ女の子。席をたったきりもどってこない怪しいマジシャンなどなど、どこか変なんだけれども、それを観ている私たちと通じる何かがあって、本当に間接的だけれども、自分も無意識に何らかの支配者になっているのかもと、思わせる舞台です。リアルな会話で構造的に訴えかける戯曲を探す方はぜひ、一度お読みください。戯曲を探す 戯曲図書館
〜110分

【男7女5・110分】野田秀樹『半神』

上演時間 110分〜120分 (目安)人数 12人 男7 女5醜いが高い知能をもつ姉シュラと、美しいが頭が弱い妹マリア。ふたりは、半身を共有しながら、時に反発し、時に依存しあいながら存在してきた。 しかし、負担の大きさから双方ともに衰弱し、十歳を目前にして死の危険に直面する。救う方法はひとつ。分離手術によって、どちらか片方を生き延びさせる方法だけだった。手術の成功で生き残ったのは、シュラなのか、マリアなのか・・・
〜60分

【男1女5・60分】鈴江俊郎『そこにあるということ』

中山は二十八才。 同時に三人の女性を妊娠させてしまった。 女たちは中山の部屋に押し掛け、詰め寄る。 三人三様の孤独がいとおしかった、としか言いようがない。 うまく説明できない中山。 食堂で焼きナス定食を楽しみにしていると、突然泣けてきて困ることがある。 楽しみにしている自分のことを見ちゃったんだ。 見ちゃったらお終いのような気がするんだ。 そこにはなにもないんだきっと。 呟くばかりの中山を女たちは見捨てられるのか。女たちもまた呟くのだろう。 そこにはなにもない、と。 https://shiroinuma.wixsite.com/shiroinuma/sokoniより引用。
〜70分

【男2女3・70分】平田オリザ『この生は受け入れがたし』

平田オリザ『この生は受け入れがたし』 ー戯曲を探す 戯曲図書館 東北のとある大学の研究室。東京から転勤してきた夫婦を出迎えたのは、寄生虫をこよなく愛する研究者たち。 寄生虫の小さな小さな視点から、東京と地方、大学と研究室、夫と妻― 身の周りの「寄生と共生」の関係が浮かび上がる、ちょっぴり切なくて不思議な喜劇。
〜110分

【男9 女4・110分】野田秀樹『オイル』

「もしもし、もしもし。天国があるというならなぜあの世に作るの?この世にないの?」野田秀樹『オイル』は戦争がどうだこうだ言ってるのではなくて、「戦争を風化させてはいけない忘れてはいけない」と言う思いと、でも終戦して仲良くなるためには、「相手を許して怒りを忘れなければいけない」という対立した感情の中で揺らいでいる人々を描いていたのではないかと思うんです。
〜120分

【男7女5・120分】野田秀樹『贋作 罪と罰』

野田秀樹『贋作 罪と罰』ー 戯曲を探す 戯曲図書館 『超人には、人類のために既成の道徳法律を踏み越える権利がある・・・・』 野田秀樹さん自身、何かのインタビューで、ソ連の崩壊を引き合いに出して、「理想を追い求めていくというような綺麗な姿がなぜ破綻しちゃうのか」野田秀樹『贋作 罪と罰』で言えば、多くの人を救うために金貸しの老婆を殺すという「正義が理論だけに終わって、崩壊していくその姿を書くだけでも、面白いと思った(要約)」というようなことを述べていたようで、着眼点がすごいというか、凡人には思いつかないというか、それでも確かに…と思う言葉でした。
戯曲図書館

【男4女7・60分】成井豊『広くてすてきな宇宙じゃないか』

ー アンドロイドおばあちゃんを追い出す!? 上演時間 60分 人数 11人 男4 女7 あらすじ  あらすじ アンドロイドの民間利用が始まった時代。母親...
〜120分

【男6女4・120分】春陽漁介『ト音(再演版)』

ー「君には期待しているよ」先生。見えてますよ、嘘の音。 春陽漁介『ト音(再演版)』の上演時間・人数 人数 10人 男6 女4 上演時間(目安) 120分 初演版、再演版、再々演版まであり、それ...
〜60分

【男1女2・50分】中屋敷法仁『変身』

山月記、羅生門、変身。三つの名作が折り重なって一つの音を奏でる… ー 戯曲を探す 戯曲図書館
〜80分

【男3女5 or 男2女6・80分】鈴江俊郎『牛乳で夜を染めたい』

鈴江俊郎さんの「ともだちが来た」を読んで感情表現の繊細さに、衝撃を受けてそのまま読んだ作品です。鈴江さんはいったいどこからこのエピソードを思いついたのやら、定時制高校の様子がありありと描かれています。特に、ある女子生徒が先生への思いを爆発させて、教室で迫る場面。机と椅子を引き合いにだして、説得する先生の少し馬鹿げたおもしろさと、生徒の必死さのコントラストが印象に残りました。
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