土田英生『ー初恋』の上演時間・人数
上演時間 90分
人数 7人 男5人 女2人
あらすじ
ホモセクシャル達が暮らすハイツ結城。近所からは「ホモアパート」と呼ばれ、石を投げられるなどの被害が後を絶たないが住人達は楽しく暮らしていた。しかし住人の一人が「女性に恋をした」と告げることから、住人達の日常は崩れていき……。
社会から疎外された集団が内側から崩壊していく様を可笑しくも切なく描く。
作者:土田英生について
劇団「MONO」代表
3年連続で岸田國士戯曲賞の最終候補となるほどの優れた劇作家で、その後も数々の賞を受賞。自身も俳優として舞台に立ち、演技指導なども行う。
戯曲賞の審査員なども務める。
個性的な登場人物が生み出す、笑いを交えた芝居で、人物の生きる社会との関わりが自然と浮かびあがる作品が多いです。
土田英生『ー初恋』の台本入手方法
土田英生さんの戯曲「ー初恋」は深夜叢書社より出版されています。
土田英生『ー初恋』の上演許可について
土田英生さんの作品の上演許可は劇団「MONO」の制作部を独立させる形で発足した有限会社キューカンバー様のサイトより申請できます。
以下のリンクからお申し込みください。
http://cucumber-m.com/inquiry.html
感想・コメント
1997年に初演が上演された作品ですが、性的マイノリティの様子を描いている作品です。
その当時、性的マイノリティに対して、どのような理解がされていたかはわかりませんが、今よりも理解が少なかった当時に上演されたというのは、時代に先行していたとも言えます。
人物像が画一的と思える部分もありますが、同じ「ホモセクシュアリティ」の中での軋轢や葛藤が、私たちの今まで想像できていなかった性的マイノリティの様子を垣間見ているようで、印象的でした。
観劇三昧で観たMONOさんの上演の映像では、強い対立の場面や葛藤の場面でもあえて、明るい音楽を流すことで、矛盾をはらんだ人間の様子が鮮烈になりました。
土田英生『ー初恋』の動画
観劇三昧にて公開されています。
有料動画ですが、DVDを購入するよりも安く済むのでおすすめです。