松田正隆 『海と日傘』

〜110分

松田正隆 『海と日傘』

第40回岸田國士戯曲賞 受賞

男4 女4 上演時間 不詳

あらすじ


ある九州の地方都市に住む一組の夫婦。
夏の暑い日、妻が公園に日傘を忘れて帰ってくる。
売れない小説を書きながら教師をやっている夫が、妻の忘れた日傘をとりに公園に行っている間に妻が倒れ、余命三か月を宣告される。
夫婦の家の大家夫妻や夫の担当編集者、医者や看護師を時々交えながら、病に臥せる妻と夫との何気ない日常が続く。 
看護師にすすめられ、夫婦は海へ出かけることにする。支度をしているところに、依然夫の担当編集だった女が転勤のあいさつをするためにやってくる。
夫と特別な関係であったと思われる女と死期がせまった妻が、ちゃぶ台をはさんで対峙する。

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評価など

井上ひさし氏の選評

「『海と日傘』は、とてもいい。なによりも台詞の文体が確立されており、方言の効果もあって、どの一行にもはっきりと作者名が刻み込まれていた。加えて、巨きなドラマを古典主義的な端正さの中にうまく埋め込む技術の高さは目を瞠るばかりで、いい意味での「思わせぶり」な展開の中から、人間が一人、この世から消えて行くことの凄味がゆっくりとたち現れてくる。」

LABO

海と日傘

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