【男5女2・90分】山内ケンジ『トロワグロ』

〜90分

ー 欲望にまみれたパーティ。どうして誰も帰らないのか?

山内ケンジ『トロワグロ』の上演時間・人数

人数  男5 女2 上演時間 約90分

受賞歴など

第59回 岸田國士戯曲賞受賞

2016年 映画化 「At the terrace テラスにて」

あらすじ

それは、笑い声がさざめくいつものパーティーのはずだった。東京近郊、とある豪邸のテラスで、富裕層が集まる宴がそろそろ終わりの時間を迎えようとしていた。しかし、人々には帰れない理由があった。透き通るような色白の女性・はる子(平岩紙)の白い腕の周りには、まるで蛾のように男たちが寄ってきて離れない。豪邸の持ち主である専務(岩谷健司)とそのイケメンの息子(橋本淳)。エリートだが恐らく童貞の会社員(師岡広明)に、胃を切り取ったばかりの中年男(岡部たかし)。そして、グラフィックデザイナーである彼女の夫(古屋隆太)……。さらには、そんな男たちを冷めた目で見つめ、はる子に嫉妬の炎を燃やす美しい専務夫人(石橋けい)。それぞれの妄想を胸に秘めたパーティーの出席者たちが、他愛もない会話を繰り返すうちに導き出されるとんでもない結末とは……?

At the terrace テラスにて | 映画-Movie Walker より引用(映画版)

概要

一人の女性の白い腕の話題から、深夜のテラスでのパーティがあらぬ方向へと走っていく話です。

山内ケンジさんが書籍のあとがきとして書いているように、人間社会の闇を感じます。

一人が夢の話をしている側では、専務のセクハラが行われていたり、病気で死にかけている人がいたり、人間のいろんな思想がめぐりめぐった話です。

いわゆるモンタージュ技法が張り巡らされています。戯曲をじっくり観察して見ると面白いかと思います。

現代口語で書かれていて、「あ」「ああ」「ええ」など、短い相槌のような言葉が多用されているのも特徴です。

山内ケンジ『トロワグロ』の台本入手方法

山内ケンジさんの作品「トロワグロ 」は白水社より出版されています。

特別付録として出演者のコメントや、城山羊の会の上演記録などが収録されています。

ぜひ、一度みてみてください。

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