【男0女7・120分】蓬莱竜太『まほろば』

〜120分

ー妊娠を題材にした話。女性のみで演じられる会話劇。

蓬莱竜太『まほろば』の上演時間・人数

人数 男0 女7
上演時間120分

受賞歴

第56回岸田國士戯曲賞 受賞 (2009年)

あらすじ

とある田舎町、祭囃子が聞こえる中、宴会の準備をする母・ヒロコ(高橋惠子)。長女・ミドリ(早霧せいな)は東京に出ていき仕事を理由に結婚をせず、次女・キョウコ(中村ゆり)は父親不明の娘・ユリア(生越千晴)を出産し今もこの家に住み着いている。かつて地元の名家として知られた藤木家は男の跡取りもなく、ヒロコは娘たちに苛立っていた。
そんなある日ミドリが突然帰ってくる。さらにユリアまでもが前触れもなく現れる。祖母・タマエ(三田和代)、見知らぬ近所の子供・マオ(安生悠璃菜・八代田悠花)も加わり、女たちの赤裸々な会話が進む中、ミドリから衝撃的な告白が

『まほろば』特設サイト|梅田芸術劇場 より引用

 

評価など

井上ひさし氏の選評

蓬莱竜太氏の『まほろば』の登場人物はすべて女性ですが、作者は、登場するすべての女性に「おもしろくて、感動的で、痛切な場面」を背負わせていました。それらの場面の基になっているのは、妊娠する力です。作者は、過去に妊娠したことがある、いま妊娠している、そして近い将来に妊娠するであろう女性たちの心の動きとその言動を巧みに組み合わせてがっしりした深層構造をつくりました。そして表層は、華麗で滑稽で露骨な対話で飾り立て、自由で軽快な滑走感を生み出しました。決してよそ見をせずに、ただひたすら「妊娠したのか、しないのか」に焦点を絞っているのも清潔でいさぎよく、豪快にして巧緻、軽妙にして深い思想を秘めた傑作です。

第53回岸田國士戯曲賞選評(2009年) - 白水社
受賞作品『まほろば』蓬莱竜太 『幸せ最高ありがとうマジで!』本谷有希子おもしろい場面   井上ひさし 劇作家の大切な仕事の一つに、〈おもしろい場面を背負って登場する人物を用意すること〉とい

 

蓬莱竜太『まほろば』の台本はこちら

 

 

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