【男5女7・110分】 鈴江俊郎『家を出た』
鈴江俊郎『家を出た』上演時間 110分 人数 12人(男5・女7)/14人(男5・女9)死んだはずの吉田が目を覚ますとそこは、ある「場所」だった。 心を休めるため に用意された、場所。 死者達はいったんそこに立ち寄り、そしてぷつっ、とすべて消えてしまおう、と決める。 その気持ちがかたまるまでを過ごす場所なのだ。 一日のうち決まった 時間だけ下界、現世のことを覗くことができるけれど、 そんなことをしてどうなるというのだろう。 日に日に友に母に父に恋人に忘れ去られていく私たち。 人は必ず消える。そして忘れられてしまう。それを僕たちは受け入れられるのだろうか。 さまざまな若者たちがそこでもがく。 友達思いのバスケット部員たち、いじめに復讐した少女、永遠の恋を誓った青年。 いのちっていうのは、いとおしく、そしてこっけいだ。