【男5女0・80分】清水邦夫『署名人』

清水邦夫『署名人』の上演時間・人数

上演時間(目安) 80分
人数 男5女0


あらすじ

時は明治時代。讒謗律(名誉毀損を取り締まるものだが、実質は政府批判への言論弾圧)に触れる文章に署名し、筆者の身代わりとなって投獄されることで金を稼ぐ「署名人」井崎は、暗殺未遂で捕まった本物の憂国の志士である松田、赤井と同じ監房に入れられる。逃げ出したという典獄の飼い猫の行く末などを案じている井崎の傍らで、脱獄を企てる松田と赤井。そのためには二人の獄吏を殺した上で、井崎をも殺すか、または脱獄の道連れにしなければならない。改革という大きな目的の前では、罪なき小さな人間が殺されることは避けられない運命なのか。

感想・コメント


監獄という閉ざされた空間における、息詰まるような台詞の応酬が実に魅力的です。人が死ぬところを見たくない井崎が迫られるのは、殺される獄吏を後目に脱獄するか、殺されて牢に残るかという選びようのない選択。井崎がころころと答えを変える様には、追い詰められた人間の苦悩がありありと表れています。あたかも木に登って下りられなくなった猫のごとく、大義のために生かされたり殺されたりする人間の無力さ、そして叫びが胸をつく作品です。

作者:清水邦夫 について

清水 邦夫 (1936年)は、日本の劇作家・演出家。早稲田大学第一文学部演劇科卒業後、演劇企画グループ「木冬社」代表を結成。
その後、演出家・蜷川幸雄とコンビを組んで、反体制的な生き様を描く作品で時代を席巻した。その後も、文学座などに脚本を提供。テレビドラマ脚本や小説も手がける。

主な受賞歴

* 1958年:テアトロ演劇賞、早稲田演劇賞「署名人」
* 1974年:岸田國士戯曲賞「ぼくらが非情の大河をくだる時」
* 1976年:紀伊國屋演劇賞個人賞「夜よ、おれを叫びと逆毛で充す青春の夜よ」
* 1980年:テアトロ演劇賞「あの、愛の一群たち」
* 1983年:読売文学賞『エレジー』
* 1990年:テアトロ演劇賞、芸術選奨文部大臣賞「弟よ-姉、乙女から坂本龍馬への伝言」
* 2002年:紫綬褒章
* 2008年、旭日小綬章 

など

清水邦夫『署名人』の台本入手方法

清水邦夫『署名人』の台本はハヤカワ演劇文庫から出版されております。

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清水邦夫『署名人』の上演許可について

清水邦夫さんの台本の上演許可についての情報は、mokutousha.shimizukunio@gmail.comにて受け付けているとの情報があります。(https://www.cafebleu.net/simizu/about.html参照)

清水邦夫さん自身が出した情報ではないので、注意が必要です。

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