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深夜特急 目覚めれば別の国

作者: 渡辺えり無料で読める!

深夜特急 目覚めれば別の国』の上演時間と人数

男:11人

女:8人

その他:

総人数:19人

上演時間:120分

あらすじ,概要

ある事件をきっかけに心がバラバラになってしまった家族。仕事にも学校にも行かずに、団地の屋上で現実逃避をし続ける。そして遠くから聞こえる電車の音を合図に現実の世界と妄想の世界を行き来する。だが、家族は星の心臓を取り戻したことにより、バラバラだった心を一つにして再出発をする。

深夜特急 目覚めれば別の国を読んだ感想

全体を通してとても重たい物語です。無邪気に機関車を待つ少年や、心臓の形に似た流れ星の残骸、カエルたちの世界など、子供が読む絵本のような雰囲気があります。ですが、読み進めていくうちにむしろそれが残酷であると感じました。そして事実が明かされていくたびに、社会的問題が随所にちりばめられていることがわかります。学校でのいじめや、若者の自殺、精神的に未熟なまま年を取っていく子供たち。自分たちがまともであることを確かめるために行う家族ごっこや、不倫にいそしむ親といったことが生々しく描かれています。そしてその歪みの中で起きた悲劇というのがこの物語の中心になっています。この作品は1996年に発表されています。ですが、ここに書かれた社会問題は無くなるどころか、ますますひどくなっているように感じてしまいます。  思わず読むのをやめたくなるような、目をそらしたくなるような作品です。ですが最後のシーンで北斗少年は祖父と叔父と一緒にブルートレインの運転をします。生き生きと掛け声を上げて別の国へと行くその姿がこの物語の唯一の救いだと思います。どれだけつらいことや、悲しいことがあっても、人生は列車のように進んでいく。そう感じる物語です。

渡辺えりさんのプロフィール

渡辺えり
所属劇団等:
ウェブサイト:
日本劇作家協会会長。「ゲゲゲのげ 逢魔が時に揺れるブランコ」で岸田國士戯曲賞。幼少期から演劇に興味をもち、学生時代に演劇部に所属。女優としてドラマや映画で活躍する傍ら劇作家や演出家としても活躍。

深夜特急 目覚めれば別の国』の台本入手方法

この戯曲、渡辺えり深夜特急 目覚めれば別の国』はwebサイト上で無料で公開されています。
下記のURLからぜひ一度ご確認ください。
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