ー プレハブ小屋でおこる狂気。自らを3号機と呼ばせる謎の女の正体は・・・?
松尾スズキ『マシーン日記』の上演時間・人数
上演時間 120分
登場人物 4人 男2 女2
あらすじ
アキトシ(兄)とミチオ(弟)の兄弟が経営する工場の近くにあるプレハブ小屋でのお話。
そこでは、ミチオが鎖に繋がれている。
ミチオはそこで働いていたサチコを強姦したのだ。
アキトシはその責任をとり、サチコと結婚する。
サチコの中学時代の体育教師であったケイコはすべてを理論的に考える。
わかりやすく価値がゼロのミチオに魅力を感じたケイコは
ミチオに自らを3号機と呼ばせ、SEXするかぎり何でも言うことを聞く機械となることを宣言すのだが…
感想・コメント
あらすじだけでもよくわからない…実際見ると登場人物が全員狂気にあふれてて怖かった芝居です。
松尾スズキさんの大人計画の上演では、ケイコ役を片桐はいりさんが演じ、ミチオ役を阿部サダヲさんが演じるなど、個性派ぞろいの役者で、実際に見たかったな…という感じです。
見なくても、役者の名前だけでなんとなく雰囲気がわかるところがさすがという感じですが・・・
松尾スズキさんの魅力はこの狂気なのですが、この作品では、途中4人の姿がオズの魔法使いの姿と重なるなどなど、技術的な巧みさを感じ、圧倒されました。
だんだん死んだはずの人が生き返っても何とも思わなくなっていく松尾スズキワールドをぜひお楽しみください
作者:松尾スズキ について
松尾スズキさんは、俳優、劇作家、演出家、映画監督などで多岐にわたって活躍しています。
劇団『大人計画』を主宰しており、阿部サダヲさん、宮藤官九郎さんなども所属している人気の劇団となっています。
脚本の特徴としては、タブーを恐れないきわどいテーマをそつなく描きます。
『障がい者』や『近親相姦』『宗教』などは、松尾スズキの作品の中によくみられます。
自身も俳優として出演しており、最近では『カイジ ファイナルゲーム(2019)』に出演していました。
受賞歴
『ファンキー!宇宙は見える所までしかない』で第41回岸田國士戯曲賞受賞
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』で第31回 日本アカデミー賞(2008年)脚本賞受賞
松尾スズキ『マシーン日記』の台本入手方法
松尾スズキさんの台本「マシーン日記」は、
よりご購入いただけます。
「マシーン日記」とともに「悪霊」も収録されています。そちらもぜひお楽しみください。
松尾スズキ『マシーン日記』の上演許可について
松尾スズキさんの上演許可は、松尾さんの劇団「大人計画」のオフィシャルサイトに電話番号の記載があるので、そちらからの申請をお願いします。
かならず、上演許可を取ってから上演するようにお願いします。
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