【男4女4・120分】飯島早苗・鈴木裕美『法王庁の避妊法』

〜120分

飯島早苗・鈴木裕美『法王庁の避妊法』の上演時間・人数

上演時間(目安)120分
人数 男4・女4
篠田達明『法王庁の避妊法』(小説)を原作とした戯曲です。


あらすじ

女性の月経周期から妊娠しやすいタイミングを知る、いわゆる「オギノ式」を発表した産婦人科医・荻野久作の物語。大正末期の新潟を舞台に、荻野のもとを訪れる女性患者たちの妊娠出産を巡る様々な思いや、妻・とめとの出会いと対話、そして世紀の大発見に至る経緯を描く。


感想・コメント

現代では様々な形での避妊が可能であり、また不妊治療の技術の発展にも目覚ましいものがあります。月経の日から妊娠しやすい日を推測できるのも、今では当たり前の知識です。それが当たり前でなかった――それどころか、大きな謎だった――時代を描くこの作品は、しかし全く古くさくなく、「月のもの」「排卵」「媾合(交合)」といった言葉が真面目に飛び交う会話には、どこか温かなおかしみが感じられます。
一方で、荻野の発見はたいへんに大きく、重く、考えようによっては恐ろしいものでもあります。それは、登場人物の一人である医師・高見の言葉を借りれば、荻野の発見によって「子供は天からの授かりものではなくなり、これから、ますます授かりものということから遠ざかっていく」からです。妊娠しやすい日の割り出し方が判明する。それを境に世界の見え方は変わります。子供が欲しいのになかなか妊娠できなかった患者にとっても、荻野にしょっちゅう食ってかかる婦人解放論者の看護婦にとっても、自分の月経や妊娠が研究対象にされて戸惑う荻野の妻にとっても。女性にとってだけでなく、人類にとってそれは大きな転換です。全ての人が生まれてきたのであり、生まれてくるということの纏っていた神秘のベールが、科学的な法則へと置き換えられるのだから。神のみぞ知るはずだったことが選べるようになり、それに伴う責任という重荷が肩にのしかかってくるのだから。
それだけの重大な発見を、この作品の登場人物たちはひとりひとり、自分の抱えてきた思いや考えと照らし合わせて真摯に受け止めます。その姿は偉大であり、また、愛おしくもあるのです。

法王庁の避妊法(論創社) 飯島早苗・鈴木裕美

飯島早苗・鈴木裕美『法王庁の避妊法』の台本入手方法

飯島早苗・鈴木裕美作『法王庁の避妊法』は書籍化されており、店頭や通販などで買うことができます。

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『法王庁の避妊法』の上演許可について

『法王庁の避妊法』は各地で何度か上演される人気の作品ですが、上演許可の方法がよくわかっておりません。
出版社や作者に直接問い合わせるなどして、かならず確認をとってから上演するようにお願いいたします。

 

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