【男2女1・90分】野田秀樹『Right Eye』

〜90分
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ー 野田秀樹の実体験に基づく、「真実」をめぐる物語。

 

野田秀樹『Right Eye』の上演時間・人数

上演時間 90分

人数 3人 男2女1

作者、野田秀樹さんが自身の体験をもとに書いた物語。劇中に出てくるのも「野田」役の野田秀樹さんです。


あらすじ

「野田」(野田秀樹)は、カンボジアで突如消息を絶った報道写真家の話を脚本にしようとする。しかし、ストレスのせいか野田秀樹は失明してしまう。

カンボジアではゲリラ。それから少年との出会いの中で、野心と良心の間にもがき苦しむカメラマン(吹越満)がいた。そして帰らぬフィアンセを待ち続ける女(牧瀬里穂)。

フィクションとノンフィクションのはざまで登場人物の心が重なるとき、そこに生まれる別の”リアル”…

感想・コメント

こちらは野田秀樹『赤鬼』や野田秀樹『農業少女』と同じくNODA・MAPの番外公演として上演されたものです。少人数で行われ、比較的狭い空間を使いながらも、役者の演技やセットを活用し、場面転換が激しく行われます。

さらにその登場人物を少人数で演じわけること自体がこの芝居を成り立たせる鍵になっています。(一度、脚本を読んでみてください!)

野田秀樹さんが右目を失明したという事実に基づく話で、物語中で、失明した野田秀樹さんが「Right Eye」を「正しい目」「Left Eye」を「残された目」と言うシーンがあります。

自分の悲劇的体験ですら、言葉遊びに変え、それを報道写真家の話に置き換え、真実を問う作品をつくりあげる野田秀樹さんの力量に圧倒されました。

野田秀樹氏はこの作品「Right Eye」にでてくるカメラマンのモデルの実家を訪れ、その写真を観た時、

… その若い魂は、まだ生々しいぬくもりをこちらに感じさせるほど、力強い写真を撮っていた。その写真が、彼の作為というものが、まだこうも生々しく息をしている以上、私の作為で踏みにじっていいものだろうか、作為の自由をふりかざし、人を踏みにじる、私こそパパラッチである …

公演パンフレットより引用

と、それまでの完全なフィクションにこだわった物語から、真実をごまかすことをしてはならないと思ったらしく、”真実”ということにこだわった物語になっています。

そのためか、この作品は、野田秀樹さんの他の作品と比べて比較的わかりやすいような気がしました。夢の遊眠社時代のように、とめどないセリフについていけないと言う方は、この「Right eye」を読んでみるといいかもしれません。(セリフのスピードが早いのは変わりませんが…)

野田秀樹『Right Eye』の台本入手方法

こちらの↓20世紀最後の戯曲集では、「Right Eye」のほかに「パンドラの鐘」「カノン」なども収録されています。ぜひ一度ご覧ください。

野田秀樹『Right Eye』の上演許可について

野田秀樹さんの作品の上演許可は、NODA・MAP公式サイトに情報があります。

上演許可申請を出し、上演料を支払えば、問題なく許可を得られると思いますので、必ず上演許可を取ってから上演するようにしましょう。

https://www.nodamap.com/site/query

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