【男7女11・90分】平田オリザ『ソウル市民』

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平田オリザ『ソウル市民』の上演時間・人数

上演時間 90分

人数 18人 男7 女11

作者:平田オリザについて

「青年団」を主宰。 こまばアゴラ劇場芸術総監督・城崎国際アートセンター芸術監督をつとめている。

受賞歴

1995年『東京ノート』で第39回岸田國士戯曲賞受賞。 1998年『月の岬』で第5回読売演劇大賞優秀演出家賞、最優秀作品賞受賞 2002年『上野動物園再々々襲撃』(脚本・構成・演出)で第9回読売演劇大賞優秀作品賞受賞。 2019年『日本文学盛衰史』で第22回鶴屋南北戯曲賞受賞 そのほかにも、演劇における賞を国内外問わず受賞している注目の劇作家兼演出家です。 大阪大学や四国学院大学にて客員教授などをしており、2018年には、2021年4月開学を目指す兵庫県の専門職大学である国際観光芸術専門職大学(仮)学長候補者に指名されました。 こちらは、兵庫・豊岡に新設予定の演劇・ダンスを学べる日本初の国公立として有名になっています。 また、豊岡市に新しく建設予定の江原河畔劇場をつくる取り組みをしておりクラウドファンディングが進行中です(2020年2月現在)

あらすじ

1909年、夏。日本による韓国の植民地化、いわゆる「日韓併合」を翌年に控えたソウル(当時の呼び名は漢城)で文房具店を経営する篠崎家の一日が淡々と描かれる。押し寄せる植民地支配の緊張とは一見無関係な時間が流れていく中で、運命を甘受する「悪意なき市民たちの罪」が浮き彫りにされる。http://www.seinendan.org/play/2018/10/6707 青年団HPより引用



感想・コメント

これは僕が初めて観た平田オリザさんの舞台です。

ソウル市民は、「ソウル市民」、「ソウル市民1919」、「ソウル市民昭和望郷編」、「ソウル市民1939・恋愛二重奏」、「サンパウロ市民」などとシリーズでわかれており、内容が異なります。

平田オリザさんは、この戯曲を書き上げた瞬間に「自分はこれで日本演劇史に名を残したな」と思ったそうです。

しかし、初演はそんなに集客がなく、一部から評価されるだけでした。

それでも、現代口語演劇のパイオニアとして歴史を刻む一作品であることに変わりはないでしょう。

平田オリザ『ソウル市民』では支配層の日常が描かれています。

韓国を日本が支配するちょっと前。朝鮮半島に住む日本人家族の話です。

登場人物はそれぞれ好き勝手に会話をしていて朝鮮支配の様子とはまるで関係のない様子でいます。そんな無意識的に出てくる支配者の様子を描いています。タコの話をずっとする男や、いつまでも来ない恋人を待つ女の子。席をたったきりもどってこない怪しいマジシャンなどなど、どこか変なんだけれども、それを観ている私たちと通じる何かがあって、本当に間接的だけれども、自分も無意識に何らかの支配者になっているのかもと、思わせる舞台です。

平田オリザさんの舞台は、いつも舞台上にでてこないものを想像させたり、外で起こっていることを考えさせることで、物語が成り立っていくのですが、この『ソウル市民』も例外でなく、外と内の関係が非常に大事になっています。外では朝鮮人がいて、内は日本人が固まっている。その構図こそが支配者、被支配者の関係を端的に表しているのではないかと思うのです。『ソウル市民1919』では、この関係が極めて顕著に写って考えさせられました。

リアルな会話で構造的に訴えかける戯曲を探す方はぜひ、一度お読みください。

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